田舎暮らしするなら岡山?|移住者が明かす岡山人気10の理由


最近、田舎への移住が大ブーム!
 
なかでも「岡山県」は、長野・山梨に次ぐ第3位(ふるさと回帰センター調べ・2013年)で、震災後の移住者のメッカになりつつあります。
同センターによると「災害の少なさ」「温暖な気候」などが岡山が選ばれる主な理由との事。
 
そんな人気の岡山の田舎暮らしですが、実際に住んでみてどうなんだろう?
というのは気になりますよね。
 
だって、長野や山梨は田舎と言っても首都圏近郊ですけど、岡山となると結構な大ばくちなのでは・・・
って普通は思うはず。
 
そこで今回は、実際に岡山に移住して田舎暮らしをしている10人にインタビュー。
「なぜ岡山?」
「岡山に住んでみて実際どう?」
「岡山の田舎暮らしはどんな人におすすめ?」
などを聞いてみました。
 
移住に際して岡山の田舎が候補に入っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
自分の目指すライフスタイルに、本当に岡山があっているかどうかのヒントになると思います。

 

それでは移住者のリアルボイス、じっくりご覧ください!

「家族や友人に頼らず、自分を試したかった」

田舎暮らし|移住者のリアルボイス|美津口ポートレート

美津口遼さん
移住元→先

神奈川県横浜市→岡山県美作市

移住年月

2014年4月

移住したときの家族構成

独身(22歳)

移住前のお仕事

大学生

移住後のお仕事

請け負い仕事

田舎暮らしにあたってなぜ岡山を選びましたか?

とくに理由はありません。笑

ただ、首都圏近郊の田舎ではなくて離れたところがよいなあというのはありました。
家族や友人に頼らず、自分を試したかったので。

岡山の田舎に住んでみて、実際どうですか?

移住してきた方が多いので話しやすいですし、そのつながりで情報が集まったり、という部分はいいですね。

岡山の田舎は、特にどんな人におすすめ?

シンプルに、自然が好きな人にはおすすめです。
見渡すと山ばっかだし。笑
あと、晴れが多いのもいいです。

「ナチュラル指向の人にはいいと思います」

田舎暮らし|移住者のリアルボイス|赤星信代ポートレート

赤星信代さん
移住元→先

東京都江東区→岡山県岡山市→岡山県美作市

移住年月

2013年8月(美作市への移住)

移住したときの家族構成

信代さん(31歳・上記賢太郎さんに嫁入り)

移住前のお仕事

カフェ店員

移住後のお仕事

主婦

田舎暮らしにあたってなぜ岡山を選びましたか?

震災後に姉が岡山に移住し、私も岡山に住んでみようかな・・・と。

岡山の田舎に住んでみて、実際どうですか?

この周辺だけかもしれないですけど、わりと移住して来た若者が集まっているのもあって、暮らしやすいです。

岡山の田舎は、特にどんな人におすすめ?

ナチュラル指向の人にはいいと思います。
そういう若者が岡山には多くて、東京にいたときより圧倒的にナチュラル派のお友達が増えました。
 
自然食品店や環境に配慮した美容院などのお店もあるし。
「いち」というオーガニックなマーケットイベントもあったり。

「桃がもらえたりするのが嬉しい!!」

田舎暮らし|移住者のリアルボイス|能登美代ポートレート

能登美代さん
移住元→先

埼玉→岡山市→岡山県美作市

移住年月

2012年6月(美作市への移住)

移住したときの家族構成

夫:能登大次(37歳 ※本稿著者)、妻:美代さん(33歳)、長女:菊花ちゃん(1歳)

移住前のお仕事

デザイナー(能登夫妻

移住後のお仕事

主婦、時々デザイナー

田舎暮らしにあたってなぜ岡山を選びましたか?

気候が良さそうというのと、あとは震災直後だったので、やっぱり災害が少ないというのは魅力でした。
 
でも直接的には、仲のよいデザイナー仲間が岡山に誘ってくれたので、というのが大きいと思います。
うちの家族だけで探していたら・・・岡山にはたどり着かなかったかな。。
実はまったく縁もゆかりもないので。

岡山の田舎に住んでみて、実際どうですか?

楽しいです!
東京生まれの東京育ち、田舎暮らしなんて全くした事がなかったのですが、、住めば都ですね、本当に。
 
とくに嬉しいのが桃!
桃のB級品が大量にもらえたりするんですよ。
 
あとは、移住者が多いから移住者同士のつながりがもちやすいのもいいです。

岡山の田舎は、特にどんな人におすすめ?

移住って結局、「場所」より「人」だと思うので、一概にはなんとも。。
移住してくる人が移住先にいる人たちと合うかどうか、にかかっていると思います。

「春・夏・秋は天国!!そして冬は・・・」

田舎暮らし|移住者のリアルボイス|山本夫妻

山本敦史さん、宇治(山本)侑香さん
移住元→先

大阪→ベルギー→岡山県美作市

移住した年月

2012年10月

移住したときの家族構成

山本敦史さん(28歳)、妻:侑香さん(28歳)

移住前のお仕事

敦史さん:ジュエリーデザイナー、侑香さん:テキスタイルデザイナー(会社員)

移住後のお仕事

敦史さん:ジュエリーデザイナー、野菜の販売、製材所勤務、ブライダルプロデュース
侑香さん:プロダクトデザイン(民芸新時代)、グラフィックデザイン、刺繍オーダー

田舎暮らしにあたってなぜ岡山を選びましたか?

(侑香さん)
私の実家が岡山の県北なので、その縁で実家の近くで家を探しました。

岡山の田舎に住んでみて、実際どうですか?

(敦史さん)
大阪、神戸などの都会が意外に近いなあと。
どちらも車で2時間〜2時間半くらいで、思ったより近いんですよ。
 
(侑香さん)
おいしい桃とか葡萄とか食べ放題なのがいいです。笑
近隣の桃農家さんで毎年お手伝いをさせていただいているので。
 
(敦史さん)
そうじゃなくても、この辺だと近所のどなたかの親戚が桃農家、とかそういうことで桃をいただける機会は結構あるんですよ。
 
(二人で)
あと岡山は気候がいいです。特に春・夏・秋は天国!!
そして冬は・・・地獄。笑

岡山の田舎は、特にどんな人におすすめ?

(侑香さん)
20代の若者にお勧めしたいです。
都会に近い田舎は既に物価が高かったり、家が見つからなかったりすると聞いたんですけど、この辺は賃料も安いですし、財力のまだない若い人にとってリスクも少ないのではないかなあと思います。
 
(敦史さん)
そうそう、思ったよりハードル低いなあと。
なので若くて健康なうちにここで体鍛えておいた方がいいですよ。お金もかからないし、自分を鍛えるにはいい環境だと思います。
 
いろんな人の話を聞くと、結構準備してから来ようとしている人が多いみたいなんですけど、むしろ余計なものは持って来ない方が、、って思ってしまいます。
 
(侑香さん)
「スーツケース一つで飛び込め!」って言いたいですね。笑
 
逆に定年後の田舎暮らしを考えている方達は財力もあるでしょうから、都市近郊の田舎の方が便利で良いのではないでしょうか。

「食べ物に気をつけている人にとっては、一定以上の安心感」

田舎暮らし|移住者のリアルボイス|鈴木家ポートレート

鈴木宏平さん・菜々子さん
移住元→先

東京→岡山県西粟倉村

移住年月

2011年8月

移住したときの家族構成

宏平さん(27歳)、妻:菜々子さん(27歳)、長男:日向くん(6歳)、次男:朔くん(11ヶ月)

移住前のお仕事

宏平さん:デザイナー、菜々子さん:主婦・パート

移住後のお仕事

宏平さん:デザイナー(nottuo)、菜々子さん:染織家(ソメヤスズキ

田舎暮らしにあたってなぜ岡山を選びましたか?

(菜々子さん)
私たちの場合、特に岡山だから、ということで決めた訳ではありません。
原発事故が移住のきっかけだったこともあるし、子供を2学期から学校に行かせたかったので、急いでいて。
「岡山より西」くらいの範囲で、とにかく家ありきで決めてしまいました。

岡山の田舎に住んでみて、実際どうですか?

(宏平さん)
結果的に、ですけど、岡山は全体的に移住者が多いのがいいところかなと思います。
 
(菜々子さん)
そうですね、これから移住する方にとっては移住しやすいのではないかな。

岡山の田舎は、特にどんな人におすすめ?

(菜々子さん)
北部は森林率が高いから、自然が好きな方にはおすすめではないかと思います。
 
(宏平さん)
まあでも森林と言っても人工林ですからね。
山登りが好きな人とかには向かないのかな。。
 
ただ少なくとも、原発関連で食べ物に気をつけている人にとっては、一定以上の安心感があると思います。
 
(菜々子さん)
そうそう、食べ物が近くでまかなえるのは、本当に助かります。
本当に近所で皆さん野菜を作ってますから。
 
あと、この辺まで北に来れば、水がきれいなのも嬉しい部分かな。

「京阪神が近いので商売をする人におすすめ」

DSC_4883

井筒耕平さん、木綿子さん
移住元→先

東京→岡山県備前市→岡山県美作市→岡山県西粟倉村

移住した年月

2011年8月(岡山県美作市への移住)

移住したときの家族構成

耕平さん(36歳)、妻:木綿子さん(27歳)

移住前のお仕事

自然エネルギー関連会社員

移住後のお仕事

耕平さん:自然エネルギー関連会社員→起業(村楽エナジー株式会社)、木綿子さん:夫婦ユニットmenpei

田舎暮らしにあたってなぜ岡山を選びましたか?

(耕平さん)
仕事で・・・
 
(木綿子さん)
岡山に勤める夫に嫁いだので・・・笑

岡山の田舎に住んでみて、実際どうですか?

(木綿子さん)
すごく個人的なことですけど、神戸の親元に近いからラクです。笑

岡山の田舎は、特にどんな人におすすめ?

(二人とも)
農業や商売などをする人にはいいと思います。
神戸大阪が比較的近いから売りやすいというのもありますし、逆にそっち方面から人を呼びやすいというメリットもあると思います。

「学校を卒業したらすぐ来てもよいのでは」

田舎暮らし|移住者のリアルボイス|井上ポートレート

井上直美さん
移住元→先

山形県酒田市→岡山県美作市

移住した年月

2013年3月

移住したときの家族構成

直美さん(34歳)、長男(中学生)、長女(小学生)

移住前のお仕事

辻占い師

移住後のお仕事

辻占い師(inhome

田舎暮らしにあたってなぜ岡山を選びましたか?

イベントに参加して気に入って決めたので、特に岡山を意識していた訳ではありません。

岡山の田舎に住んでみて、実際どうですか?

温暖で気候がよいという岡山のイメージにあこがれていたところがあるのですが・・・
この辺の地域は、全然違いました。笑

岡山の田舎は、特にどんな人におすすめ?

梶並(岡山県美作市)に関してしか言えないんですけど、若者にはすごくおすすめです。
大学などの学校を卒業したらすぐ来てもよいのでは、って思ってしまうほど。
 
というのも、この地域は移住者活動の黎明期なので、お膳立てはないんですが、逆にそれが貴重な体験になるのではないかと。
家庭や仕事や肩書とか、そういう失うものがまだない年齢だからこそ出来ることってありますよね。

 


 

さて、「移住者のリアルボイス」いかがでしたか?
 
意外にも、積極的に「岡山」で探したという方よりも、広く探していて偶然岡山にたどり着いた方の方が多いようです。
 
でも住んでみての評判はすこぶるよいですね。
・移住仲間が多くて楽しい
・若い人がチャレンジしやすい
・京阪神の都市部が比較的近い
そして岡山といえばやっぱり
・桃!!
なんですね、ほんとに。笑
 
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能登 大次

山村クリエイティブディレクター 1974年生、仙台出身。2005年、妻とともにプロダクトデザイングループ「能登夫妻」を立ち上げ、企画から生産まですべて自分で行うセルフプロダクションのスタイルで活動。 2012年4月、中国山地の山村「梶並」へ電撃移住。美作市地域おこし協力隊の一員として農・林・移住促進事業・地域商品開発・地元高校の講師などなど東奔西走しながら、妻と小さな娘とおてんば犬との田舎暮らしを満喫中。 >この著者の記事一覧

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