田舎の生活って実際どうなの?|田舎生活を始めた10人に聞く!


田舎の生活=小さな畑がついた古民家でのんびり豊かな暮らし・・・
 
テレビや雑誌ではそんなイメージが定着していますが、「本当にそうなのかな?」って、思っちゃったりしますよね。
ご近所さんとの関係とか、田舎ならではの習慣とか、買い物が不便、病院がない・・・
などなど、リアルな問題がいっぱいありそうです。
 
そこで今回は、実際に田舎生活を送っている10人にインタビュー。
テレビや雑誌が教えてくれない、田舎生活の「ぶっちゃけ話し」をしてもらいました。
 
田舎暮らしの現実を知ってしまったら、
田舎に憧れる皆さんを幻滅させてしまうかもしれませんが・・・
いずれにせよ、うわべのイメージだけじゃなくて、田舎生活のリアルなところも、ちゃんと知っておきたいですよね。
 
というわけで移住者のリアルボイス、じっくりご覧ください!!

「思ったより柔軟に対応できる」

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井筒耕平さん、木綿子さん
移住元→先

東京→岡山県備前市→岡山県美作市→岡山県西粟倉村

移住した年月

2011年8月(岡山県美作市への移住)

移住したときの家族構成

耕平さん(36歳)、妻:木綿子さん(27歳)

移住前のお仕事

自然エネルギー関連会社員

移住後のお仕事

耕平さん:自然エネルギー関連会社員→起業(村楽エナジー株式会社)、木綿子さん:夫婦ユニットmenpei

田舎の生活って実際どうですか?

備前市にいた頃は会社員だった事もあり、田舎といってもそれほど濃い田舎生活ではありませんでした。
 
ところが会社をやめて美作市の上山地区に移ってからは、反対にどっぷり田舎生活に浸る事になりました。
上山はかつて8000枚の棚田があった地域で、田んぼの水路を集落のみんなで共有しているということもあって、集落内の関係は濃厚です。
毎月1度、お大師さんを拝んで話し合いをしたりお茶をいただいたりする「お大師講」という習慣も残っていて、組合(集落の小単位)内の全部の家に上がった事があります。
 
でもそんな濃厚な関係の中に飛び込んでみて感じたのは、思ったより柔軟に対応できるなということ。「郷に入れば」的な感覚というか。
想定外のことが起こってもそれなりにやっていけています。
 
世間では、田舎は閉鎖的とかいわれていますけど、それは全然違うと思いました。もうそういう時代じゃないというか。どこにいっても受け入れてくれると思いますよ。

「自分の仕事だけで生きていく世界ではない」

田舎暮らし|移住者のリアルボイス|山本ポートレート

山本敦史さん
移住元→先

大阪→ベルギー→岡山県美作市

移住した年月

2012年10月

移住したときの家族構成

山本敦史さん(28歳)、妻:侑香さん(28歳)

移住前のお仕事

ジュエリーデザイナー

移住後のお仕事

ジュエリーデザイナー、野菜の販売、製材所勤務、ブライダルプロデュース

田舎の生活って実際どうですか?

僕の場合は田舎っていろいろ難しい事があるんだろうなと想像していたので、逆に思っていたよりなんでもできるというか、やりやすいなと感じています。
とにかくなにもかも余っているんですよ。笑
物作りが仕事なので、作業をするスペースはいくらでもありますし。
材料も、都会では東急ハンズで「~円」で買っていたような物がごろごろただで転がってるんです。笑
 
それから、こっちに来て感じたのは行政が近いという事。市長とか議員さん、市の予算、なんて言葉が私たちの日常と普通につながっているんです。
 
また、田舎は自然とも近いですから、旬の食べ物が食べられるのは本当にいいところです。自然のおかげで生かされているというのが、感覚としてわかるようになりました。
 
一方で田舎には田舎ならではの部分もあります。とにかく時間に余裕がないと生きていけないというか、自分の仕事だけで生きていく世界ではない、というのは感じています。
近所のお付き合いとか、地域の集まりとか、そういうのもちゃんと頭に入れておかなければいけませんし、庭木の剪定とか、落ち葉集めとか、家の周りでもやることはたくさんあります。
個人的にはそれは全然苦じゃないんですけど、都会から来た人は意識しておかないとなかなかできない部分じゃないかなと思います。

「思ったよりすんなり受け入れてもらえました」

田舎暮らし|移住者のリアルボイス|宇治

宇治(山本)侑香さん
移住元→先

大阪→ベルギー→岡山県美作市

移住した年月

2012年10月

移住したときの家族構成

侑香さん(28歳)、夫:山本敦史さん(28歳)

移住前のお仕事

テキスタイルデザイナー(会社員)

移住後のお仕事

プロダクトデザイン(民芸新時代)、グラフィックデザイン、刺繍オーダー

田舎の生活って実際どうですか?

想像していたより忙しいですね。笑
自分で仕事を作っているので、会社員と違って、ついついずっと働いちゃうんですよね。
 
私の場合は幼少期を田舎で過ごしているので、あの頃のように田舎はのんびりかなーと思っていたけど。。
でも不思議とストレスはないです。
 
田舎のコミュニティについてですが、思ったよりすんなり受け入れてもらえたなーという印象です。もっと閉鎖的なのかなと思っていました。

「車さえあればなんとでもなる」

田舎暮らし|移住者のリアルボイス|武中ポートレイト

武中今吹さん
移住元→先

東京都→岡山県美作市

移住した年月

2014年3月

移住したときの家族構成

今吹さん(26歳)、長男:太郎くん(6歳)、長女:いろはちゃん(3歳)

移住前のお仕事

エステティシャン

移住後のお仕事

農業

田舎の生活って実際どうですか?

思っていたほど不便じゃないです。
もっと大変かと思ってたんですけど、車さえあればなんとでもなるなと思いました。
 
でも一番のネックは寒さかな。。想像以上でした。
冷え性の私には結構こたえます。苦笑

「田舎には選択肢がない」

鈴木家ポートレート

鈴木宏平さん・菜々子さん
移住元→先

東京→岡山県西粟倉村

移住年月

2011年8月

移住したときの家族構成

宏平さん(27歳)、妻:菜々子さん(27歳)、長男:日向くん(6歳)、次男:朔くん(11ヶ月)

移住前のお仕事

宏平さん:デザイナー、菜々子さん:主婦・パート

移住後のお仕事

宏平さん:デザイナー(nottuo)、菜々子さん:染織家(ソメヤスズキ

田舎の生活って実際どうですか?

(宏平さん)
やっぱり良い面と悪い面、両方ありますね。
 
良い面は子育ての環境ですね。
長男の日向は、東京ではありんこすら触れないようなひ弱男子だったのですが、こちらに来てからは野山を駆け回るようになって、だいぶたくましくなりましたよ。
 
あとは、庭に畑があるのは大きいですね。
とりあえず種まいときゃなにか食べられますから。笑
 
悪い面は・・・選択肢が少ない、というか「選択肢がない」ことだと思います。
特に、「病院」「教育」「買い物」。病気になったらここ、保育園はここの園、買い物するのはこの商店、etc, etc… 都会では自分たちのライフスタイルにあったところを選べたんですけど。
 
それから、とにかく何をするにも距離があること。車で数十分かかるのが当たり前ですから。
個人的には、よい本屋さんがないのが一番つらいかな。。
 
(菜々子さん)
私は、、思ったより普通かな、という印象。笑
都会にいた頃と比べて特にがらっと変わった部分はないような気がします。たぶん、働き方が変わってないからじゃないかなあ。

「移住は夢物語ではなくて現実です」

田舎暮らし|移住者のリアルボイス|井上ポートレート

井上直美さん
移住元→先

山形県酒田市→岡山県美作市

移住した年月

2013年3月

移住したときの家族構成

直美さん(34歳)、長男(中学生)、長女(小学生)

移住前のお仕事

辻占い師

移住後のお仕事

辻占い師(inhome

田舎の生活って実際どうですか?

移住は夢物語ではなくて現実です!
どこで暮らしていても生活そのものの苦労というか、そういうのはありますよね。
 
具体的になにが大変かというと、例えば子供が学校で「~のノートが明日必要」となったりしますよね。そうしたら、そのノート1冊買うために車で30分かけてお店に出なければいけないわけです。。なにかのついでであればいいんですけど。
 
ただ、自然がやっぱり良くて。
人に感激するし、それがなにより1番だなと、シンプルに思いますね。

「甘えられないけどやりがいはマックス!」

田舎暮らし|移住者のリアルボイス|藤井ポートレイト01

藤井裕也さん
移住元→先

岡山県岡山市→岡山県美作市

移住した年月

2012年4月

移住したときの家族構成

独身(24歳)

移住前のお仕事

大学院生

移住後のお仕事

地域おこし協力隊

田舎の生活って実際どうですか?

戦場です。笑
日頃の作業(農業や古民家改修、自立支援、地域福祉など)は人手が圧倒的に足りてないので本当にきついです。
田舎は若い人材が不足しているので、いろんなものを担わねばという使命感もありますし、時には地元との葛藤ももちろんありますし、それでも見通しもない中でとにかく前に進まなければいけません。
 
田舎に住む前はちょっとした期待があったんですけど、食べ物が予想通りおいしかったという部分以外は、癒しは皆無。甘えられる余地は全くないですね。
 
でもここはフロンティアですから。みんなで未来をつくっていけるというやりがいはマックスあります。
社会にアプローチをかけているという実感が常にあって、そこが面白いところですね。

「都会でも田舎でも戦う相手は自分」

田舎暮らし|移住者のリアルボイス|桑田ポートレート

桑田聡志さん
移住元→先

広島県廿日市市→岡山県奈義町→岡山県美作市

移住した年月

2012年9月

移住したときの家族構成

独身(24歳)

移住前のお仕事

会社員

移住後のお仕事

地域おこし協力隊

田舎の生活って実際どうですか?

田舎はやっぱり食べ物がおいしいですね。
そして梶並の場合は田舎と言っても面白い人が周りにたくさんいますから、刺激が多いのがいいところですね。
 
田舎に来てみてわかったことは、環境が変わっても結局は自分との戦いという意味では同じだということ。
都市にいて感じていた課題とかが、より大きな壁となって現れて来るというか。
どこでなにをしていても、問題は次第に「自分をどう変えるか」という意味で自分に帰ってくるのですから。

 


 

さて、「移住者のリアルボイス」いかがでしたか?
 
やっぱり田舎での生活にはポジティブな面・ネガティブな面どちらもあるようですが、総じて「大変な部分もあるけど、ポジティブな要素が上回っている」という印象を受けます。
 
先達たちのリアルな声を聞いて、田舎暮らしへの思いが一層強くなってしまったら!田舎への入り口として私たちが提供している「山村シェアハウス」(岡山県美作市)、ぜひのぞいてみてください。
 
また、田舎の資源や技術などを掘り起こして販売している「民芸新時代の直販店」もぜひご覧ください!


能登 大次

山村クリエイティブディレクター 1974年生、仙台出身。2005年、妻とともにプロダクトデザイングループ「能登夫妻」を立ち上げ、企画から生産まですべて自分で行うセルフプロダクションのスタイルで活動。 2012年4月、中国山地の山村「梶並」へ電撃移住。美作市地域おこし協力隊の一員として農・林・移住促進事業・地域商品開発・地元高校の講師などなど東奔西走しながら、妻と小さな娘とおてんば犬との田舎暮らしを満喫中。 >この著者の記事一覧

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1 Response

  1. 2014年10月11日

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